お悔やみの電報は文面より届け方で決まる|送り方と文例とマナー

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お悔やみの電報は文面より届け方で決まる|送り方と文例とマナー

弔電とは、お悔やみの言葉を伝える電報のことを指します。訃報を受けたものの、事情があって葬儀に参列できない場合に送ると、告別式で読み上げられることがあります。また、個人だけでなく、会社や部署単位で弔電を送るのも珍しくありません。

本記事では、弔電を送る場面の見極めから、申し込みの手順、届け先と差出人の書き方、関係別の文例と避けたい言葉まで、電報サービスを運営する立場の視点で順を追ってお伝えします。

目次

お悔やみの電報は通夜や告別式に参列できないときに弔意を届ける手段

お悔やみの電報(弔電、読み方は「ちょうでん」)は、通夜や葬儀・告別式に参列できないときに、遺族へお悔やみの気持ちを文書で届けるものです。葬儀では司会者が届いた弔電を紹介するため、会場にいない人の弔意を遺族と参列者の両方に伝えられます。

お悔やみの電報を送るのは、主に次の3つの場面です。

  • 遠方に住んでいる、仕事の都合がつかないなどの理由で参列できないとき
  • 取引先の関係者の訃報を受け、会社として弔意を示すとき
  • 個人では参列するが、所属する会社や団体としても弔意を伝えたいとき

反対に、遺族が「弔電・供花・香典は辞退いたします」と案内している場合は送りません。家族葬の案内に辞退の一文があればその意向を優先し、気持ちを伝えたいときは葬儀が落ち着いてからお悔やみ状を送ります。

お悔やみの電報の送り方は4つの手順で進む

お悔やみの電報は、葬儀の情報を確かめる、台紙を選ぶ、文面を作る、届け先と配達日時を入力する、の4つの手順で申し込みます。

STEP
葬儀の日時と会場、喪主の名前を確かめる

訃報の連絡をくれた人か、葬儀を担当する葬儀社に、通夜と告別式の日時、会場名と住所、喪主の氏名と故人との続柄を確かめます。分かる範囲で宗教や宗派も聞いておくと、文面の言葉選びで迷いません。

STEP
故人との関係に合う台紙を選ぶ

同僚や知人ならシンプルな台紙、取引先の役員なら格式のある台紙、親族や親しい友人ならお線香付きの台紙というように、関係の深さで選びます。

STEP
文例をもとに文面を作る

故人との関係に合う文例を選び、故人の敬称と忌み言葉を確かめてから、思い出や参列できないお詫びを書き足します。

STEP
届け先・宛名・差出人・配達日時を入力する

届け先は会場、宛名は喪主にし、差出人は会社名や肩書きまで入れます。配達日時は通夜の開始前、遅くとも告別式の前日に届く日を指定します。

申し込み方法は電話とインターネットの2通りで、料金の決まり方と向いている場面が違います。

申し込み方法料金の決まり方向いている場面
電話(NTTなど)台紙代に、文字数に応じた料金が加わるオペレーターと相談しながら文面を決めたいとき
インターネット(各社の申込みサイト)台紙ごとの定額で、文字料を含むサービスが多い夜間に申し込みたいとき、長めの文面を送りたいとき

NTTの電報は、本文25文字までが770円で、以降は5文字ごとに料金が加わる仕組みです。料金は改定されることがあるため、申し込む時点の案内で確かめてください。ハート電報を含むインターネット専門のサービスには、表示価格に文字料と送料を含めた定額制が多く、ハート電報なら本文300文字まで追加料金がかかりません。

お悔やみの電報は届け先と届く時刻で失礼の有無が決まる

お悔やみの電報で取り返しがつかないのは、文面の言い回しより、届け先の誤りと到着の遅れです。文面が多少ぎこちなくても弔意は伝わりますが、告別式が終わった会場に届いた電報は読み上げられず、遺族が式の場で目にすることもありません。

宛先は葬儀会場にし、宛名は喪主の名前にする

お悔やみの電報の届け先は、通夜や告別式を行う斎場・寺院などの会場にし、宛名は喪主のフルネームにします。申し込みの前に、次の5つがそろっているかを確かめます。

  • 会場名と住所
  • 通夜と告別式の日付と開始時刻
  • 喪主の氏名
  • 故人の氏名と、喪主から見た続柄
  • 宗教・宗派(分かる範囲で)

大きな斎場では同じ日に複数の葬儀が行われるため、会場名だけでは取り違えが起きます。申込み画面の備考欄などに「故〇〇様 葬儀告別式」と式の名前と開始時刻を書き添えると、会場の担当者が正しい式へ届けられます。

喪主の名前が分からないときは、宛名を「故〇〇様 ご遺族様」とします。自宅で葬儀を行う自宅葬なら、届け先は喪主の自宅です。火葬だけを行う直葬では弔電を読み上げる場がなく、受け取りを想定していないこともあるため、送る前に葬儀社へ受け取れるかを問い合わせます。

通夜に間に合わせるなら前日までに申し込む

お悔やみの電報は通夜の開始までに届くのが理想で、遅くとも告別式の前日中に会場へ届くように申し込みます。司会者は開式前に読み上げる弔電を選ぶため、告別式当日の開式直前に届いたものは紹介に間に合わないことがあります。

当日配達の締め切りは電報会社ごとに違い、当日配達に対応するサービスでも締め切りは昼過ぎの時刻に設定されています。訃報を夕方以降に知った場合、その日の夜の通夜に届けるのは難しく、翌日以降の式に照準を合わせることになります。

ハート電報は当日配達に対応しておらず、最短で、18時までの申し込みで翌日10時の配達です。訃報を受けた日のうちに申し込めば翌日の通夜や翌々日の告別式には余裕を持って届けられますが、その日の夜の通夜に間に合わせたい場合は、当日配達に対応する電報サービスを選んでください。

葬儀の後に訃報を知ったときは喪主の自宅へ送る

葬儀が終わった後に訃報を知ったときは、会場ではなく喪主の自宅へお悔やみの電報を送ります。文面からは「ご葬儀に参列できず」の一文を外し、「ご逝去を存じ上げず、お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げます」のように、知らせが遅れたことへのお詫びを入れます。

弔電は読み上げられる前提で差出人名とふりがなを整える

お悔やみの電報の差出人欄は、告別式で司会者が声に出して読むことを前提に書きます。届いた弔電が多い葬儀では、全文を読み上げるのは数通で、残りは差出人の名前だけが紹介されるのが一般的です。

名前だけが紹介されるとき、遺族と参列者が「誰からの弔電か」を判断する材料は差出人欄しかありません。差出人欄は、故人と自分の関係が伝わる会社名や肩書きまで書いて、初めて弔意の送り主として伝わります。

送る立場差出人の書き方の例
会社として株式会社〇〇 代表取締役 〇〇〇〇
部署として株式会社〇〇 営業部一同
仕事関係の個人として株式会社〇〇 営業部 課長 〇〇〇〇
連名で3名ほどまでは全員の名前を並べ、それより多ければ「〇〇一同」とする
友人として〇〇〇〇(〇〇高校同期)のように、故人との接点を添える

会社名は「㈱」と略さず、正式名称で書きます。略称は司会者が読み上げにくく、遺族が後から会社を特定する手がかりにもなりにくいためです。

とりわけ見落とされがちなのが、読み方の難しい名前や会社名のふりがなです。司会者は開式前の短い時間で原稿を確かめるため、読み方が分からない名前は読み違えるか、紹介を見送ることがあります。申込み画面に備考欄があればそこに読み方を書き、無ければ差出人名の後ろに括弧でひらがなを添えます。

喪主は葬儀の後、届いた弔電の差出人へお礼状を送ります。個人で送るときは差出人欄に住所まで入れておくと、遺族が住所を調べる手間を省けます。

お悔やみの電報の文例は故人との関係で選ぶ

お悔やみの電報の文例は、故人が取引先の人か、職場の人の家族か、友人か、親族かで選びます。どの文例でも、故人を呼ぶ敬称を先に決めておくと書き換えで迷いません。

故人の敬称は喪主から見た続柄で決める

弔電の文面で故人を呼ぶ敬称は、送り主から見た関係ではなく、喪主から見た続柄で決めます。喪主の父親が亡くなったのなら、送り主にとって故人が誰であっても「ご尊父様」と書きます。

喪主から見た故人敬称
父ご尊父様
母ご母堂様
夫ご主人様
妻ご令室様
祖父ご祖父様
祖母ご祖母様
息子ご令息様
娘ご令嬢様

喪主と故人の続柄が分からないときは、「故〇〇様」と名前で書けば敬称を選び間違えずに済みます。

関係別のお悔やみの電報の文例

ここに挙げる4つの文例は、仏式の葬儀を想定しています。浄土真宗やキリスト教、神道の葬儀に送るときは、次の章の表で言い換えてから使ってください。

取引先の社長や役員が亡くなったとき

会社として送る文面では、相手の会社を書き言葉の「貴社」で呼び、生前の取引への感謝を入れます。

貴社代表取締役〇〇〇〇様のご逝去の報に接し、社員一同謹んでお悔やみ申し上げます。生前に賜りましたご厚情に深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

職場の上司や同僚の家族が亡くなったとき

故人と面識がないことが多いため、故人の人柄には触れず、喪主と家族を気づかう言葉を中心にします。

ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のご心痛をお察しするとともに、安らかなご永眠をお祈りいたします。

友人が亡くなったとき

友人に送る文面は、共に過ごした場面を1つ入れると、読み上げを聞いた遺族が故人の交友を思い浮かべられます。

〇〇さんの突然の訃報に、今も言葉が見つかりません。学生時代から変わらず励ましてくれた日々を思い返しながら、心よりご冥福をお祈りします。

親族が亡くなったとき

親族に送る文面では、参列できないお詫びを一文入れておくと、欠席の事情を遺族が察してくれます。

〇〇叔父様の訃報に接し、在りし日の穏やかなお姿を思い返しております。遠方のため参列がかなわず申し訳ございません。安らかにお眠りください。

ハート電報の申込み画面では、関係や場面ごとに分かれた文例集から文面を選び、故人の名前や思い出を書き足して仕上げられます。書体は毛筆体を含む18種類から追加料金なしで選べるため、取引先へ送る格式のある弔電も用意できます。

お悔やみの電報で避けたい言葉は忌み言葉と宗教で異なる表現の2種類

お悔やみの電報で避けたい言葉は、不幸が重なることを連想させる忌み言葉と、宗教によって使わない表現の2種類です。

忌み言葉は重ね言葉と直接的な表現を言い換える

忌み言葉は、同じ語を繰り返す重ね言葉、続くことを連想させる言葉、死を直接表す言葉の3つで、次のように言い換えます。

避けたい言葉言い換え
重ね重ね・たびたび・ますます深く・よく・一層
再び・追って・続いて改めて・後日
死亡・死去ご逝去
生きていた頃ご生前
急死突然のこと

文例をそのまま使うときも、書き足した一文に重ね言葉が紛れ込んでいないかを読み返します。「いろいろお世話になりました」の「いろいろ」も重ね言葉に当たるため、「生前は大変お世話になりました」と書き換えます。

ご冥福は仏教の言葉で宗教によっては使わない

「ご冥福をお祈りします」は仏教の考え方に基づく表現で、浄土真宗・キリスト教・神道の葬儀では使いません。宗教ごとの言い換えは次のとおりです。

宗教避ける表現使える表現
浄土真宗ご冥福・成仏謹んで哀悼の意を表します
キリスト教ご冥福・成仏・供養・往生安らかな眠りをお祈りいたします
神道ご冥福・成仏・供養御霊のご平安をお祈りいたします

宗教や宗派が分からないときは、どの宗教でも使える「謹んで哀悼の意を表します」を選びます。浄土真宗は仏教の一派ですが、亡くなるとすぐに仏になるという教えから「ご冥福」を使わないため、仏式と聞いただけで判断せず、宗派まで確かめられないときはこの表現に寄せます。

お悔やみの電報の台紙は関係の深さで選び香典とは分けて考える

お悔やみの電報の台紙は、故人との関係の深さと、会社として送るか個人で送るかで選びます。

故人との関係台紙の選び方
同僚・知人白や淡い色を基調にした、紙製のシンプルな台紙
取引先の社長・役員布張りや刺繍など、素材で格式を示す台紙
親族・親しい友人お線香やろうそくが付いた台紙

ハート電報の弔電は1360円から2万2000円まであり、お線香とろうそくが付いたセットは約2000円から4500円です。価格は2026年9月時点のもので、表示価格に文字料と送料が含まれ、無料の会員登録をすると全商品が10%オフになります。お線香付きの台紙は、葬儀の後も遺族が自宅で手を合わせるときに使えます。

お悔やみの電報は、香典の代わりにはなりません。参列できずに香典を渡したいときは、弔電とは別に、現金書留で喪主宛てに送ります。遺族が香典を辞退している場合は、弔電だけを送ります。

お悔やみの電報でよくある質問

お悔やみの電報を申し込む前後によく寄せられる6つの疑問に答えます。

弔電を喪主の自宅に送ってもいいですか?

送れます。自宅葬のときと、葬儀が終わった後に訃報を知ったときは喪主の自宅へ送ります。通夜や告別式を斎場で行う場合は、読み上げの場がある会場へ送ります。

友引の日に弔電が届いても失礼になりませんか?

なりません。友引は葬儀の日程を決めるときに避けられることのある暦の日で、弔電を届ける日を友引でずらす必要はありません。

電話でお悔やみの電報を申し込めますか?

NTTの電報なら申し込めます。ハート電報はインターネット専門のため電話では受け付けておらず、24時間いつでも申込みサイトから注文できます。

弔電の料金はいくらぐらいが目安ですか?

シンプルな台紙なら2000円前後、お線香付きや布張りの台紙なら5000円から6000円前後が目安です。故人との関係が深いほど、また会社として送る場合ほど、高めの台紙を選ぶ傾向があります。

葬儀の日時や会場が分からないときはどうすればいいですか?

訃報の連絡をくれた人に確かめます。連絡をくれた人も分からない場合は、葬儀を担当する葬儀社に故人の名前を伝えて問い合わせると、会場と日時を教えてもらえます。

弔電を受け取った遺族はお礼をするものですか?

お礼をします。葬儀が終わってから1週間ほどを目安に、差出人へお礼状を送るのが一般的です。会社から届いた弔電には、会社宛てにお礼状を送ります。

まとめ|お悔やみの電報は文面より「いつ・どこへ・誰の名で」届くかで伝わる

お悔やみの電報で弔意が伝わるかは、告別式の前に、喪主宛てで会場へ、誰からか分かる差出人名で届くかで決まります。文面は文例と敬称の表、忌み言葉の言い換えを押さえれば整います。申し込む前に、次の4点がそろっているかを確かめてください。

  • 会場名と住所、式の名前と開始時刻
  • 喪主の氏名と、喪主から見た故人の続柄
  • 葬儀の宗教・宗派
  • 差出人の正式な会社名・肩書きと、名前の読み方

ハート電報ラボを運営するハート電報は、これまで多くのお悔やみの電報をお届けしてきました。ハート電報の申込み画面では、式場名を入力すると住所が自動で入り、式の名前と開始時刻を添えて申し込めます。注文前のプレビュー画面で差出人名が印刷範囲に収まっているかも確かめられるため、この記事で挙げた届け方の抜けを申し込みの段階で防げます。

翌日以降の通夜や告別式に向けて弔電を手配するなら、18時までの申し込みで翌日10時に届くハート電報で、故人との関係に合う台紙を選んでください。宛名や差出人の書き方で迷ったときは、申込みサイトのお問い合わせフォームから、会場や喪主との関係を添えてハート電報にご相談いただけます。

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